メタバースと5G/6G、Wi-Fiなど無線通信との関係をわかりやすく解説します
目次
はじめに
現在急激に、マスコミなどでの話題も増えているメタバース。メタバースが発展していくことは間違いありませんが、メタバースと5G/6G、Wi-Fiなどの無線通信との関係を分かりやすく説明したいと思います。
メタバースと携帯電話 5G/6Gの関係は?
メタバースと5G/6Gはどう関係するの?と思われる人もいるかと思います。ここでは分かりやすく関係を説明したいと思います。
メタバースを仕事でも趣味でも活用するためには、VRゴーグルかパソコンかスマートフォンなどを用いて、インターネットに接続することが必要となります。
会社や家など屋内でパソコンを使用する場合は、
1)パソコンからWi-Fiアクセスポイントまでは無線LANで通信した上でルータ経由でインターネット接続する場合 と、
2)パソコンから有線ケーブル接続で光通信のためのルータ経由でインターネット接続する場合 が考えられます。
上記2つの接続であれば、携帯電話の無線は関係無いと思うかもしれませんが、そんなことはありません。以下どういうときに携帯電話の無線が必要かを説明したいと思います。
メタバースにおいて携帯電話の無線が必要な2つのケース
以下2つのケースが考えられます
1)有線での光通信での速度と5G/6Gでの通信速度の差が縮まっていくので、家などでも光通信でなく、直接5G/6Gのための無線モジュールをパソコンに搭載してインターネット接続するケースが増えると考えられます。
2)会社や家の中でなく、屋外で使用する場合は、スマホ and/or ARグラスなどを用いて5G/6Gで直接インターネットに繋ぐのがあたりまえになると想像しています。
かつ利用するアプリケーションとしては、屋外でVRゴーグルで没入するというシーンが考えにくいです。
屋外といっても厳密に言えば屋内ともいえるカフェなどでVRゴーグルを装着して没入感を味わうことは出来るかも知れませんが、それこそ現状のVRゴーグルだと
大きく、目立ってしまう上に、使用する側も外が見えないので、カフェなどにとっては迷惑な客として捉えられてしまうと思います。
それゆえに、私は屋外でのメタバースアプリケーションは、VRゴーグル搭載ではなく、ARグラス使用若しくはスマホかタブレットだけを使用してのミラーワールド、デジタルツインといったアプリケーションが主流になると考えています。
何故かをもう少し説明しましょう。
屋外でのメタバースアプリケーションはミラーワールド、デジタルツインが中心になる理由
ミラーワールド、デジタルツインのアプリケーションにおいては、現実世界が仮想世界に投影され、現実世界の人やモノの動き、変化がビジュアルに仮想世界の方に逐次反映されるようになると思います。
そういった世界を実現するためには、人が、どこかに座っているシーンよりも歩いている場合のほうが多いと思います。
その際は、スマートフォンとARグラスの組み合わせ、さらに究極はスマートフォンも鞄の中に閉まった上で、ARグラス中心になると思います。
そのARグラス自体に5G/6Gの無線通信モジュールも搭載されていくでしょう。
屋外、インフラでのWi-Fi通信の需要が広がります
さらに見逃せないのは、屋外の現実世界における人やモノの情報を逐次インターネットに上げることがミラーワールドにはかかせないので、屋外の様々なモノに対してセンサやカメラなどのデバイスが装着され、それらのデバイスの情報をインターネットに上げる必要が出てきます。
センサなど全てに5G/6Gの無線通信モジュールを搭載するのは経済的に厳しいでしょうから、以下のような接続でインターネット接続が実現出来ます。
1)センサからは5G/6Gの無線通信モジュールの代わりにWi-FiやBLE(ブルートゥースローエナジー)といった近距離無線の方式を用いてWi-Fi アクセスポイントやBLEセントラル機能を兼ね添えたルーターに接続します。
2)ルーターには5G/6Gの無線端末機能も搭載されているので、インターネット接続が可能になり、ミラーワールド、デジタルツインが実現出来ると思います。
今後メタバースの中のミラーワールドの普及に伴い5G/6G、Wi-Fi機器が沢山使われます
このように、メタバースが使われるシーンとして今後ミラーワールド、デジタルツインのアプリケーションが数年~10年以上かけて浸透していくと思いますので、そこで5G/6G、及びWi-Fiなどの無線通信が沢山使われることになるでしょう。
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