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東京MXテレビの番組 ネットでの仮想空間「メタバース」を説明出来ますか?を 見ての解説シリーズ(4)Web3.0

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2022年8月14日(日曜日)東京MXテレビで、ネット上の仮想空間「メタバース」を説明出来ますか?その可能性と課題を考えるという番組を視聴しての解説シリーズ4回目です。

今回は【Web3】についての解説をしたいと思います。番組においては、メタバースの概観について説明した後、インターネットの歴史という観点でWeb3.0を語っていました。

 

以下TV番組で紹介されたことに基づいて、Web3.0についてインターネットの歴史という観点で解説したいと思います。

インターネットの歴史(1)1990年代前半:インターネットの創世記

1990年代前半にインターネットと言う言葉が世の中で使われるようになりました。当時はパソコンのOSはWindows3.1という名称のOSが主流であり、そのOSの場合は、インターネットのためのアプリケショーンなどは搭載されていませんでした。

 

著者自身の経験を紹介します。

家にあったパソコンに、インターネット接続のための拡張ボードを購入し、多分その拡張ボードに同梱されていたCD-ROMかフロッピーディスクを用いて、インターネット接続のためのソフトウエアをインストールしました。

 

そこまでパソコン側にハードウエア、ソフトウエアを付け加えた上で、家のアナログ回線にモデムというのを搭載して、ネットスケープナビゲータというブラウザのソフトウエアを起動したら、パソコンの画面の上からゆっくりと画像が出てくるという経験をしました。

 

すなわち、まだまだインターネットでのホームページなども家では実用的ではありませんでした。興味をもった人がインターネットとはどんなものかを試してみるような時代でした。

 

インターネットの歴史(2)1990年代後半:インターネットの普及期

 

上記の状況が一変したのが、1995年にマイクロソフトがWindows95を発売したときになります。Windows95には、インターネット接続のためのアプリケーションなどが標準で搭載されていました。

 

この新しいOSを用いることによって、一般消費者も家においてインターネット接続を行なう人が増えると共に、会社においてもインターネットが使えるようになり、仕事においてブラウザや
メールを使用することが当たり前になりました。

 

さらに個人でもホームページを開設して、自分で情報発信する方も現れました。

Web1.0とは?

この1990年代後半から2000年代前半くらいの時期をWeb1.0と定義しています。Web1.0の時代においては、2000年代になると、一般家庭においてもアナログ回線からADSLや光ファイバ回線を使用することにより、インターネットのスピードが格段に速くなりました。

Web1.0時代の特徴

この時代はWebの技術もまだ進化しておらず、かつインターネットのスピードが速くなったと言っても現在と比べると閲覧者側から静止画や動画を送るのが難しい時代でした。

 

したがって閲覧者側から情報発信は難しく、Webサイトからの情報を一方的に受けるのが中心の時代でした。

インターネットの歴史(3)2000年代後半~2020年:リアルタイム性・双方向性・スマホ普及の時代

スマートフォンの普及

2000年代後半、正確には米国などではiPhoneが2007年に発売、日本では2008年末に発売されたことにより、スマートフォンでインターネットを愉しめる時代が本格化しました。

 

スマートフォンでのインターネット接続もパソコンなどでの会社や家でのインターネットの接続もさらにスピードが速くなり、写真(静止画)が送れるようになり、さらに動画も送れるようになりました。

 

そしてアプリケーションもWebサイトを閲覧するだけで無く、自分で気軽にブログを開設したり、さらには2010年前後からはTwitter、Facebook、LINE、Youtube、Instagram等のSNSが急速に発展し、誰でも自分の情報を発信して他の人とリアルタイムにシェアをする時代になりました。

 

Web2.0の時代

上記2000年代後半~2020年がWeb2.0の時代と言われています。Web2.0の時代においては、誰もが情報発信できる時代になったのですが、その時代の発展において、oogle,Facebook,Amazon,Apple,Microsoftという5社、通称GAFAMと呼ばれる巨大企業が個人情報を集めて、集めた情報に基づいて、新たなサービスを行なったり自分たちの製品のプロモーションや改善を図るようになりました。

 

上記5社はWeb2.0時代に様々な情報を集めることによって、急成長したと言えます。したがって、このWeb2.0の時代は、GAFAMによる中央集権型のインターネットだったと定義されています。

 

2020年以降はWeb3.0の時代

上記Web2.0のGAFAMによる中央集権型のインターネットのアンチテーゼとして、分散型インターネットを目指していこうというのが2020年以降の新たな目標になってきました。

 

分散型インターネットを目指す新たなトレンドのことをWeb3.0と称しています。

 

Web3.0は分散型インターネットとして、中央集権型のサーバーに一極集中して情報を集めるのでは無く、ネットワーク上で様々の機器が情報をシェアすることによって、データの主導権をGAFAMでなく、ユーザー側に戻そうという思想になっています。

 

Web3.0においては、ブロックチェーンという技術によって、情報が分散して管理されることにより、

・プライバシーが侵害されにくい
・セキュリティーが向上する といったメリットがあります。

Web3.0とメタバースの関係について

このようにWeb3.0に至るインターネットの歴史をたどると、メタバースとWeb3.0は元々は直接結びつくものではありませんでした。

 

ところが、メタバース自体がインターネットの3次元化、及びアバターによるユーザーの空間への没入による新たなインターネットのプラットフォームと捉えられますので、時間軸として、メタバースの普及とWeb3.0の普及が同時進行していく流れになってきました。

 

メタバースとWeb3.0の普及が同時進行する中で、メタバースの中で個人個人の情報や商品の管理、流通がブロックチェーン及びブロックチェーン技術を用いたNFTが用いられるようになると言われてます。

 

その過程において、Web3.0とメタバースが有機的に結合して普及していくと考えられます。

 

従って今後メタバース動向と共に、Web3.0の動向も見つめていきたいと思います。

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