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詳説!メタバースでのビジネスチャンス

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はじめに

メタバースに関するTV、新聞、雑誌の報道も多くなり、メタバースでどんな事業、ビジネスが出来るかに関心をお持ちの企業が増えてきています。

 

この記事は、メタバースでのビジネスチャンスについて詳しく解説したいと思います。

 

大きく2つに分類できるメタバースビジネス

 

メタバースをビジネスにしようという場合、大きく2つに分かれるというところからビジネスを整理したいと思います。以下のように2つに分類できると考えています。

1)メタバースに関する商品・サービスを作り、売るビジネス

2)メタバースを活用するビジネス

 

 

それぞれについて紹介したいと思います。

1)メタバースに関する商品・サービスを作り、売るビジネス

 

メタバースでの新規事業ということを企業として考える場合は、メタバースに関する商品・サービスを作り、売るビジネスが中心になると思います。

 

なぜなら、これまではメタバースの商品・サービスも、まだまだ少ないからです。それは今までメタバース商品・サービスの需要が少なかったので、供給も少なかったというわけです。

 

 

 

いまは状況が変わりました!メタバース商品・サービスの需要が高まっています。

 

 

現在がまさにメタバースビジネスのスタート地点ですので、ゼロから始めたとしてもビジネスとして成功する可能性は他の事業と比べて高いと思います。

 

それでは、さらに具体的にどのような商品・サービスがあるか分類をしてみましょう。

 

分類すると以下のように分けられると思います。

 

①メタバースに関するユーザ端末商品を作り、売るビジネス
②上記ユーザ端末商品のためのデバイス(部品)やソフトウエアを作り、販売するビジネス
③メタバースのインフラに関する商品を作り、販売し、設置し、サービスを行うビジネス
④メタバースの空間プラットフォームを作り、販売し、サービスを行うビジネス
⑤メタバース空間プラットフォーム上にワールドを作り、販売するビジネス
⑥メタバースのワールド上のアバターやキャラクター、モノ等を作り、販売するビジネス

①~④は大企業、中小企業向けですが、ベンチャー企業でもチャンスがあると思います。
⑤~⑥は企業に加えて、個人事業主や会社員の副業でも可能なビジネスだと思います。

それでは①~⑥について、順番にどういうビジネスなのかを具体的に説明します。

①メタバースに関するユーザ端末商品を作り、売るビジネス

わかりやすく商品を絞ればVRゴーグルや今後のAR(XR)グラスになります。現在一番普及している商品はメタ社のMeta Quest 2だと思います。

 

Meta Quest2でメタバースでの没入感が味わえるとは思いますが、まだまだ大きくて重いこともあり、何時間もストレスなく装着することが難しいです。

 

この問題を解決するようなVRゴーグルの開発に世界の沢山のメーカがしのぎを削っている状況だと思います。

 

さらにVRゴーグルだけでなく、今後はミラーワールド、デジタルツインという世界において、外のどこでも装着できるものとしてAR(XR)グラスのほうが普及すると考えます。

 

もちろん世の中にかなり普及するにはこれから数年かかるかもしれません。それでも2023年以降はARグラスの普及が始まると思います。

 

ということで、VRゴーグル、ARグラスに関しては、今後普及が間違いないので、既に開発競争が激戦化しています。

 

それでも新規参入のチャンスはあると思います。なぜならこれから需要が爆発的に高まり、供給が追い付かないという状況になるからです。

 

もし既存のVRゴーグル、ARグラスとは異なるアイデアがある方はビジネスチャンスがあると思います。画期的なアイデアをお持ちの方は、ARグラスを作り、売るビジネスにチャレンジしたらいかがでしょうか?

②上記ユーザ端末商品のためのデバイス(部品)やソフトウエアを作り、販売するビジネス

VRゴーグルやARグラス自身の商品を作るビジネスとは別に、そういった商品を作るためのデバイス(部品)や商品の中に組み込むソフトウエアを作って販売するビジネスもチャンスがあると思います。

 

例えば、ARグラスを軽くするための素材、グラスを見やすくするためのディスプレイ、デザイン関連、商品電力を減らすための部品やソフトウエア、等で画期的な技術・商品があれば、大いにビジネスチャンスがあると思います。

 

③メタバースのインフラに関する商品を作り、販売し、設置し、サービスを行うビジネス

 

このビジネスに言及している書籍、ブログなどはほとんど見当たりません。メタバースのインフラには関心が無いという人が多いかと思います。

 

確かにメタバースを使うユーザー側の商品のほうに目が行くので、メタバースのインフラ側は盲点だと思います。盲点であるがゆえに、非常にビジネスチャンスがあると思っています。

 

このビジネスの内容を説明しましょう。

 

メタバースはVRゴーグルなどを装着して没入感を味わうというのがメタバースでの使用法の一つであるとは思いますが、それとは別に、ミラーワールド=デジタルツインの世界において、現実空間をリアルタイムに仮想空間に反映する、といったアプリケーションが増えてくると予測しています。

 

具体的に言えば、現実空間における様々な人の動き、車の動き、風の吹き方、光の差し方などが刻々変わる様子を仮想空間に投影できるようにするためには、インフラの様々な場所にカメラ、様々なセンサーなどを設置して、それらのセンサ情報をWi-Fi等の無線通信を通じてクラウドサーバーに送って、仮想空間にリアルタイムに反映するようなアプリが生まれると思っています。

 

(もちろんアプリによって、どこまで現実空間のリアルタイムな状況を仮想空間に反映するかはマチマチだとは思いますが・・・)

 

完璧なリアルタイム性を保つデジタルツイン=ここではアクティブデジタルツインの実現は、数年以上先、2030年以降になるかもしれませんが、数年後に向けてのデジタルツインの発展はこれから始まると思います。

 

”アクティブデジタルツイン”に向けてのセンサデバイス、無線通信デバイスといった商品の開発・製造・販売およびデジタルツイン自体のサービスを行うビジネスが発展していくと考えています。

 

④メタバースの空間プラットフォームを作り、販売し、サービスを行うビジネス

 

ここからは主にハードウエアでなくソフトウエアのものづくり、売り、サービスを紹介します。先ずはメタバースの空間プラットフォームを作るという事業です。

 

すでにB2C向けは、世界的に見たらVRチャット、ロブロックスなど、日本でもクラスターなどのプラットフォームが出てきており、その分野への新規参入は決して容易ではないと思います。

 

(それでも戦略を立ててある程度大きな企業または画期的なベンチャー企業が出てきてB2C向けプラットフォームへの参入も不可能ではありません)

 

一方、B2C向けでなく、これからB2B向け、例えば特定の企業様や地方公共団体様向けに、独自のメタバースプラットフォームを作りたいという需要が急速に増えてくると予測しています。

 

そういったB2B向けメタバースプラットフォームを開発するビジネスは非常に伸びる可能性があると思っています。

例として、私の知り合いの会社 VISUALIZという会社を紹介したいと思います。

 

以下のWebサイトをご覧いただければ幸いです。

https://visualiz.jp/

⑤メタバース空間プラットフォーム上にワールドを作り、売り、サービスを行うビジネス

既にあるメタバース空間プラットフォームに自分の会社、事業のためのワールドを創れば、それ自身ビジネスに直結しますが、他の企業、個人のために既存のメタバース空間プラットフォームの上にワールドを作る、即ちワールド制作代行サービスというビジネスがこれから大きく伸びていくと思います。

 

⑥メタバースのワールド上のアバターやキャラクター、モノ等をデザインして作り、売るビジネス

このビジネスは、大きな企業でなくて、個人事業主や会社員・主婦の副業でも出来るビジネスだと思います。

 

約10年前(今でもですが)LINEスタンプを作って販売するというビジネスが個人の副業としても儲かったように、魅力的なアバターを作って売るというビジネスがすでに始まっています。

 

今後メタバースは、爆発的に需要が増えるますので、これから参入しても十分間に合うと思います。メタバースにおけるクリエイターエコノミーという活動の代表がアバターなどの制作だと思います。

 

2)メタバースを活用するビジネス

この2)においては、メタバース商品・サービスを作るビジネスでなく、メタバースを活用したビジネスを紹介します。

 

これから凄い勢いで世の中に提供されるメタバース関連のプラットフォームを用いてご自身の商品、サービス向けに、ご自身もしくは④⑤⑥を行う企業に委託して自社のワールドを作成し、ご自身の既存若しくは新しい商品の集客、宣伝、販売を行うビジネスが考えられます。

 

いわば現行のWebでの集客、宣伝、販売を行うビジネスを、いち早く3次元インターネットともいえるメタバースの世界での集客、宣伝、販売を行えば、同業他社との差別化が図れると思います。

 

またメタバースを用いての商品・サービスの集客、宣伝、販売以外のビジネスもあります。

 

代表例としては、
メタバースを用いての授業や講座などの教育活動も普及すると思います。
メタバースを用いてのイベント、コンサート、演劇鑑賞、スポーツ鑑賞等もとても魅力的です。

また直接のビジネスで無く、企業内においてメタバースを活用した会議システムで、業務の効率化をはかることができます。

ここから順番に、

 

 

⑦メタバースを活用した集客、

⑧メタバースを活用した宣伝、

⑨メタバースを活用した販売、

⑩メタバースを活用した授業や講座、

⑪メタバースを活用したイベント、コンサート・・・、

⑫メタバースを活用した会議システム

 
 

の順番に解説したいと思います。

⑦メタバースを活用した集客

今後Webサイトのメタバース化が起きていくことは間違いないと思います。勿論様々な進化が考えれらますが、先ずはWebサイトの3次元化が急速に進むと思います。

 

それがどのくらいの価値があるの?という意見もあるかと思いますが、世の中の流れがそういう
方向に行くことは間違いないので、そのトレンドに乗らない手はありません。

 

これからの世の中の状況をよく見ていただき、現在のWebサイトでのサイト構築サービスや自ら作成する際のCMS(コンテンツマネジメントシステム)での代表のWordpress等のメタバース版=3次元版が出てくると思いますので、そういったWebサイトをいち早く作り、集客活動に活用しましょう!

 

またSNS自体もメタバース化、3次元に対応したSNSが必ずこれから始まると思います。そういうメタバースSNSが出てきたらいち早くそのSNSを使っての集客もしていきましょう。

 

⑧メタバースを活用した宣伝

上記⑦の集客とも被りますが、メタバースWebサイトは3次元の画像が多く取り上げられることでしょうから、自らの商品を今までのWebサイト以上に、色々な方向から紹介することが出来ると思います。

 

メタバースWebサイトでの宣伝をしてきましょう。

 

⑨メタバースを活用した販売

 

ここは2つのステップに分かれると思います。

 

1つはメタバース空間における販売ボタンなどを押すことにより、今までと同じような決済サイトに移り、商品決済をしてもらう方法。

 

もう1つはメタバースプラットフォームによるとは思いますが、いわゆるメタバース空間においてイーサなどの仮想通貨を使って決済する方法。

 

まだ全てが後者とは限りませんので、当面は、現状のWebサイトでの商品決済でも良いのではないかと私は思います。

⑩メタバースを活用した授業、講座、セミナー

 

メタバースを用いた授業、講座、セミナーは、今後学校、予備校、学習塾、カルチャースクールなどで
普及してゆくと考えます。

 

オンラインにも関わらず、あたかも実際に集まってるかのように没入して授業や講座を聞いたり出来るのは、今までのオンライン講座と比べて学習効果が増すことは間違いありません。

⑪メタバースを活用したイベント、コンサート、演劇、スポーツ観戦

こういった分野も全く別の場にいながら、イベント会場、コンサート会場などにいるかのように没入できるというのは、エンターテイメントの楽しみの機会が増えることになり、普及すると思います。

 

特に体の不自由な方、何らかの理由で実際の会場に行けない人に対して、今までは味わえなかった楽しみを供給することになります。

 

⑫メタバースを活用した会議システム

 

コロナ渦で、企業における会議システムというのが浸透しました。会社内での会議でさえ、一つの会議室に人数が集まりすぎることを防ぐために、会議システムを用いている場合が多いです。

 

現在の会議システム、代表的なところで言えば、ZOOM、Teams、Google Meets、それぞれリモート会議が実現出来て便利ではありますが、やはり平面的な相手の画像を見ているだけでは臨場感が無く、重要な内容が相手に伝わりにくいという問題があると思います。

 

メタバースを活用した会議システムが普及すれば、リモート会議でも、あたかも同じ場所にみなが集まっているという没入感に浸った上で、会議での一体感も高まり、重要なことも伝わりやすい雰囲気が出来ると思います。

 

そして、間違いなく進化すると思うのですが、アバターにおいても会議参加相手に対して自分の表情などが伝わるようなシステムが出来ると思います。

 

そうすれば、ますます現実空間に近い会議が仮想空間でも実現出来るようになることでしょう。

 

まとめ

メタバースのビジネスチャンスは、大きく分けて

メタバースに関する商品・サービスを作って販売するビジネス

メタバースを用いて自らの商品・サービスを集客・宣伝・販売したり、
授業、講座、イベント、コンサートなどを行うビジネス

の2通りに分けられると説明しました。

端的に言えば、”メタバース商品を作る”ビジネスと”メタバースを活用する”ビジネスです。両方行う企業も出てくるでしょう。

メタバース普及までにはあと数年かかる、2030年以降だという人もおりますが、たとえそうだとしても、メタバースのビジネスはもう始まることは間違いありません。

ビジネスチャンスを逃さないようにしましょう。

 

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