2022年9月19日~24日 この1週間の日経新聞有料版から記事3つのエッセンスを紹介します
日経新聞有料版から、この1週間メタバース関連の記事から皆様にも役立つ記事を3つ紹介します。
流石に有料版の内容をそのままお伝えすることは出来ないので、タイトルだけは引用させていただき、あとは私の創作文章で記させていただきます。
目次
1)リプロネクスト、メタバース内にオフィス 会議や採用も
コンテンツ制作会社で、新潟市に本社があるリプロネクストが、メタバースにバーチャルオフィスを開設したというニュースです。
こういったニュースはこれから沢山現れると思っております。
社員はアバターの姿でバーチャルオフィスに入室して、会話、資料共有、会議などで利用するとのこと。会社の採用説明会やイベントもこのメタバース空間で行なうとのことです。
採用したプラットフォームは他社が良く使っているクラスター、VRチャット、ロブロックスなどでは無くNTTのDOORというプラットフォームを採用しています。
リプロネクスト自体、メタバース向けのコンテンツ製作を行なっていると言うことで、自社のバーチャルオフィスを一つの実験の場として使用して、それを他社へのプロモーションに利用するという戦略だと思います。
なお、NTTのDOORの運営は、2022年10月1日よりNTTドコモグループのXR新会社が行なうようです。NTTドコモグループ、つまり携帯電話の会社がメタバース空間を運営するというのは非常に興味深いと思います。
2)東大、メタバース工学部開講 ソニーGやリクルートと
9月23日にに東京大学の工学の教育プラットフォームとして、”メタバース工学部”が開講されました。
工学部という名前自体のこれは講座になります。
メタバース工学部において、メタバースもさることながら、デジタルトラスフォーメーション、ロボティクス、AI、次世代通信など今後の様々な技術を学ぶ場にしていきたいとのことです。
私が運営するメタバースアカデミーは、東大のメタバース工学部に比べたらまずは小規模なところから始めますが、是非メタバース工学部が行なう事も参考にしつつ、メタバースアカデミーとしての独自性も出していきたいと考えています。
3)JR西日本、メタバース開始へ 現実と融合し、誘客
JR西日本が駅を仮想空間に再現するメタバース事業を本格的に始めるとのことです。
既にJR東日本も先にそういう取り組みを始めているので、JR西日本としても遅れないようにしようというところでしょう。
バーチャルマーケットで有名なHIKKYと協業してメタバース事業を行なおうとしています。先ずは大阪駅や駅周辺のビルをメタバース空間に再現するところからスタートさせ、今後は大阪駅周辺の駅もメタバース空間に取り入れてイベント等も行なっていくとのことです。
今後はどうやってバーチャル大阪駅などで収益化、マネタイズすることかを検討しており、やはり現状のWebビジネスなどと同様に、”広告”での収益に加えて、メタバース空間への”出店料”での収益も検討しているようです。
まとめ
メタバースの記事で最近目立つのは、企業内でのバーチャルオフィス開設 及び 屋外でのバーチャル〇〇といった、町とか駅のメタバース空間化です。
どちらもまだ現実空間を少し仮想空間に投影したところであり、いわゆる完全なミラーワールド、デジタルツインではないと思いますが、こういった空間が増えることにより、プラットフォームやワールド及び現実空間からの様々な情報をリアルタイムに反映していくことによって、アクティブミラーワールド、アクティブデジタルツインが進化していくと思います。
さらに東大メタバース工学部などの動きによって、メタバース全体の教育活動が活発になることは良いことだと思いますし、メタバースアカデミーもその流れに乗って、社会に貢献出来たらと考えております。
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