メタバース書籍紹介シリーズ10回目 メタバースがGAFA帝国の世界支配を破壊する!
メタバースおすすめの書籍10冊紹介 ~入門書・実用書・ビジネスに繋がる本など特長も紹介します ~シリーズの10回目です。
ハートテクノロジーズの関係機関である一般社団法人 メタバースアカデミーでは、メタバースに関する様々な書籍が発売される度に購読して、メタバースに関する基本的な知識や技術を蓄える努力を続けています。
10回目は、メタバースがGAFA帝国の世界支配を破壊する! という書籍を紹介したいと思います。
目次
メタバースがGAFA帝国の世界支配を破壊する! という書籍について
著者:深田 萌絵
出版社:宝島社
発売日:2022年5月11日
概要:この10年あまりGAFAがインターネットを支配していた状況に対して、メタバースによって
その状況が変わることにフォーカスを当てた本です。
特徴:メタバースの前にGAFAの記述から始まり、第5章でやっとメタバースの記述が現れるという本です。
目次を引用しての中身の解説
第1章 言論統制と政府癒着
冒頭の文章を以下引用します。
”GAFAの収益を裏で支えているのは中国となった。”
ということでGAFA=Google、Amazon、Apple、Facebook(Microsoftは取り上げていません)の4社と中国の関係について触れています。
メタバースの話は出てきません。
第2章 GAFAの政治
GAFAが米国の政治においてどういう影響を及ぼしているか?を記しています。
また米国の保守系に人気のあるパーラーというSNSがGAFAから様々な圧力を掛けられていることを記しています。
この章でもメタバースの話は出てきません。
第3章 GAFA独裁
GAFAが市民統制をしていることを前半では記しています。
後半では、何故かEV自動車などについて論じています。
この章でもメタバースの話は出てきません。
第4章 日本版GAFAが生まれない理由
日本では政府の援助などが少ない故にGAFAのような企業は生まれないと論じています。
第5章 メタバースの時代へ
やっと5章でメタバースの話が出てきました。メタバースとは何か?メタバースの歴史にも触れた上で、メタバースはIT業界のビッグトレンドでGAFAの次はメタバース、Web3だと論じています。
アバターでのビジネスチャンスにも触れています。
第6章 新時代に揺れるGAFA
GAFAの中ではアップルがメタバースで成功するのでは無いか?という意見を述べています。
一方、新時代の大きなトレンドがメタバースでメタバースがGAFAを破壊すると記しています。
感想
残念ながら、全体があまりまとまっていなくて散漫な印象を受けます。
GAFAに関する記述が2/3くらいであり、メタバースは第5章と6章でのみ語られています。
メタバースに関する書籍では無く、GAFAに関する論述書だと言えます。
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