メタバース書籍紹介シリーズ7回目 仮想世界の新ビジネス メタバースがよくわかる本
メタバースおすすめの書籍10冊紹介 ~入門書・実用書・ビジネスに繋がる本など特長も紹介します~シリーズの7回目です。
ハートテクノロジーズの関係機関である一般社団法人 メタバースアカデミーでは、メタバースに関する様々な書籍が発売される度に購読して、メタバースに関する基本的な知識や技術を蓄える努力を続けています。
7回目は、仮想世界の新ビジネス メタバースがよくわかる本
という書籍を紹介したいと思います。
目次
仮想世界の新ビジネス メタバースがよくわかる本 という書籍について
著者:松村 雄太
出版社:秀和システム
発売日:2022年6月1日
概要:メタバースについて知識ゼロから分る解説書。
特徴:見開き2ページで構成されてます。左のページが文章、右のページが写真や図で構成されています。この構成自体 メタバース超入門と似ています。
目次を引用しての中身の解説
CHAPTER 1 メタバースとは?
メタバースの基礎的な事が記述されている章になります。
メタバースの定義、歴史、今後の予測などについて分かりやすく記述されています。
CHAPTER 2 メタバースとWeb3
Web3の要素として、ブロックチェーン、暗号通過、NFT、DAOなどについて分かりやすく記述されています。
CHAPTER 3 メタバースとXR
メタバースの構成要素として欠かせない、VR、AR、MRの説明がなされています。
その上でそれらを総称するXRの記述を行なった上で、さらなる付加価値について論じています。
CHAPTER 4 ソーシャルVRとしてのアバター
メタバースにおいては、今までもSNS他で使われていたアバターの存在価値が非常に高くなっています。
この章では、アバターの重要性を論じた上で、声も変えるためのボイスチェンジャーについての説明もあります。
CHPTER 5 注目のメタバース
ここでのメタバースとはメタバースプラットフォームのことで、クラスターやVRチャット等が取り上げられてます。
ただこうしたプラットフォームよりも優先して、SandboxやDecentralandというNFTのゲーム系のプラットフォームを取り上げているのが、著者がメタバースよりもWeb3に関心をより持っている証拠だと感じました。
CHAPTER 6 企業のメタバース活用事例
メタバース活用と記されていますが、メタバースに関わる商品やサービスを事業としたい企業と、
出来上がったメタバースのプラットフォームを用いて元々保有する商品やサービスの集客宣伝販売をしたい企業の両方の事例が示されています。
CHAPTER 7 メタバースで稼ぐ
一つ前のCHAPTER 6 はある程度の規模の企業のメタバース取り入れ事例でしたが、このCHAPTERでは、一般の方の副業若しくは新たな事業として、メタバースで稼げる分野を説明しています。
NFT関連が目立っています。
CHAPTER 8 SDGs的な視点から見たメタバース
メタバースが社会においてどういう貢献をしていくのかを語っている章です。
世界中の人がメタバースで新しい仕事が出来て、生活が豊かになれるという理想を持って記述されています。
CAPTER 9 メタバースの問題とリスク
メタバースが普及するにつれて起こりうる課題について触れている章です。
犯罪、恋愛、詐欺、健康など様々な課題とその解決案を記しています。
感想
全体は非常にわかりやすいです。図も工夫されています。
全体としてはWeb3、ブロックチェーンにバイアスが掛かっている気がします。
メタバースとWeb3の連動がこれからどうなるかは非常に興味深いですが、時間軸してはほぼ同じなので、うまく連携して育つのが効率的と感じています。
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