メタバース書籍紹介シリーズ1回目 メタバースとは何か ネット上でのもう一つの世界
ハートテクノロジーズの関係機関である一般社団法人 メタバースアカデミーでは、メタバースに関する様々な書籍が発売される度に購読して、
メタバースに関する基本的な知識や技術を蓄える努力を続けています。
今回は、メタバース関連で2022年に次々と発売されれてきた書籍をシリーズで紹介していきたいと思います。
1回目は”メタバースとは何か” ネット上での「もう一つの世界」という書籍を取り上げたいと思います。
目次
メタバースとは何か ネット王でのもう一つの世界 の紹介
まずはこの書籍の著者、出版社、発売日などを紹介します。
著者:岡嶋 裕史
岡嶋さんは現在は中央大学国際情報学部教授。専門分野は情報セキュリティ、ネットワークです。
出版社:光文社新書
メタバースの書籍は単行本が多い中で唯一ともいえる新書での出版です。
発売日:2022年1月30日
メタバース関連の書籍においては今年においては一番早く出版された書籍と言えます。
概要:表題の通りメタバースに関して分かりやすい解説がされています。
特徴:結構著者はサブカルチャーに造詣が深く、アニメ、VRに関する用語が出てきます。
目次を引用しての外観解説
以下目次を引用して、この本のポイントを説明します。
プロローグ メタバースとは何か?
仮想現実としてメタバースの歴史の中で語られることが多い
TVアニメ ソードアートオンライン や
映画 レディプレイヤー1 を取り上げています。
第1章 フォートナイトの衝撃
対戦型ゲームで有名なフォートナイトの開発元であるエピックゲームス社がアップルと
争ったエピソードを最初に取り上げた上で、メタバースの発展性を論じています。
第2章 仮想現実の歴史
最近のメタバースの隆盛前の仮想現実の歴史を、過去の電脳コイルというアニメ、
セカンドライフ、あつまれ動物の森などを取り上げて解説しています。
歴史と言いながら、この章の最後の方ではNFTについても解説しています。
第3章 なぜ今メタバースなのか?
なぜ今メタバースなのか?を技術的背景、人間の変化、の2点から解説をした上で、
逆説的にメタバースはそもそも必要なのか?という問いかけもしています。
技術的背景は、他の記述の部分とは雰囲気が異なり、PCやVRゴーグルに使われる
GPUや画面の解像度などにも触れています。
人間の変化については、メタバースにおける恋愛や高齢者の関わりなどについても
触れています。
第4章 GAFAMへのメタバースの取り組み
GAFAM(Google、Apple、Facebook=Meta、Amazon、Microsoft)のメタバースの取り組みを
解説しています。
全体感想です
・メタバースで現実とは異なる”もう一つの世界が”出来るというのを著者の考え方を交えて説明している本だと思います。
・メタバースとは何か というタイトルですが、基本的なことはあまり語っていないので入門書とはいえません。 他の入門書を読んだ後、この著者の考え方に触れると面白いと思います。
・ゲーム、アニメ系の説明については、私はそれほど詳しくないので少し理解しずらいところもありました。
関連記事
↓
メタバース業界団体関連図:メタバースジャパン(MVJ)と日本デジタル空間経済連盟が連携の方向。メタバース協会、メタバース推進協議会との関係は?
【動画付き】日本のメタバース関連4団体を比較 日本メタバース協会、メタバースジャパン、メタバース推進協議会、日本デジタル空間経済連盟
東京MXテレビの番組 ネットでの仮想空間「メタバース」を説明出来ますか?を 見ての解説シリーズ(2)メタバースにおける2つの概念