東京MXテレビの番組 ネットでの仮想空間「メタバース」を説明出来ますか?を 見ての解説シリーズ(2)メタバースにおける2つの概念
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8月14日(日曜日)東京MXテレビで、
【ネット上の仮想空間「メタバース」を説明出来ますか?その可能性と課題を考える】
という番組を視聴しての解説シリーズ2回目です。
今回は【メタバースにおける2つの概念】について説明があったことに対する解説をしたいと思います。
以下TV番組で紹介されたことを先ず引用したあと、筆者の解説、感想を記していきます。
目次
概念の1つめ デジタルツイン「ミラーワールド」=「現実を仮想世界に作ろう」
メタバースの概念1(番組から引用して作成)
ミラーワールドとは?
現実の都市や社会が1対1でデジタル化された世界を表す用語でいわば現実世界の複製
特徴
”リアルと同じ建造物””リアルと同じ体験”を目指すため、
中途半端なものでは粗が目立つ
豊富な資金量や開発の能力が求められる→巨大IT企業や行政機関等が事業化
可能性
防災対策(災害リスクの可視化)感染症の拡大経路分析
交通シミュレーションなど忠実に再現された世界で買い物やコンサート参加など
感想1)現実世界の仮想世界への投影は普及する
今後のメタバースで世の中全体が変わるのが、現実世界と仮想世界の融合だと考えており、今後こういった融合がどんどん広まっていくと考えております。
現実世界が仮想世界にも投影されて、そこでコミュニケーションが図れて買い物等が出来るのは、近々に普及していくと考えています。
感想2)仮想世界から現実世界へのフィードバックも起きる
それに加えて、仮想世界で起きたことや仮想世界で整理された情報等が現実世界に投影される、フィードバックされるという仮想世界から現実世界への情報伝達も増えていくと考えています。
それは現実世界を歩いている際に、町中の様々な情報が得られるというのは、ポケモンGoでも味わえるARでのアプリケーションに近いと思いますが、さらに仮想世界から現実世界への情報伝達で、色々役に立つ情報が見えるようになると考えています。
現実世界と仮想世界での買い物の融合も起きそう
例えば現状の眼鏡と殆ど同じ形状のARグラス(MRグラスと称した方が良いかも しれません)で街中の様々な場所を眺めると、
その場所の様々な情報が画像や音声で得られたり、現実世界でも仮想世界でも買い物が出来て、その情報が繋がっている、例えば仮想世界のほうのブティックで購入したい洋服を選び、購入手続きをした上で、現実世界のお店のほうで商品を受け取るといったこともすぐに出来ると思います。
今までのWebサイト、ECサイトでも似たようなことは出来たと思いますが、メタバース空間においては、仮想世界と現実世界で分け隔て無く、自然に商品選択、購入、受け取りが出来るようになると思います。
概念の2つめ メタバース=もう一つの世界を仮想世界に作ろう!
メタバースの概念2(番組から引用して作成)
目の前にある現実世界とは関係が無い「ここではない想像の世界」をインターネット上につくる
アバターをカスタマイズし、自由な空間のなかで個別に設定したミッションをこなし、その世界の通貨を使って商取引
子供は体験済み?”メタバース的なモノ”→フォートナイト、あつまれどうぶつの森 など ITフロンティアの主戦場に?
Facebookが”Meta”に社名を変更→今後10年間毎年1兆円規模の投資
MicrosoftやSonyなども続々と”メタバース”へ参入
一般企業もZoomに代るツールに?
感想1)仮想世界での別世界に暮らす人は若い人中心に増える
筆者自身は、完全にVRの世界で暮らす,楽しむと言うことはまだ出来ていない状況ですが、こういった現実世界とは全く別の世界を仮想世界に作ってそこで暮らす、お金も稼ぐといった生活習慣をもつ層は若い方を中心にある程度増えてくると思います。
感想2)仮想世界では別の人になることが出来る
そして、ずっと仮想世界で暮らさなくても現状のWeb、SNSの世界のメタバース化は必然だと思っており、そうしたときに仕事においても生活においても仮想空間においては現実とは違う”人”(性別、年齢、職業なども異なっても良い)になり、人と接するということも増えてくるだろうと思います。
感想3)それでも現実世界は無視できない
ただし、そうは言っても、実際に食事をするとか、睡眠するとか、の行為はやはり現実世界で行なうわけですので、概念の2つめであっても、概念の1つめのとの関連は少なからず出てくると言うのが筆者の意見です。
概念1であれ概念2であれ、仮想世界が現在の現実世界よりも、情報量が豊富で、様々な魅力的な体験が出来る場になることは間違いないかと思います。
本日のまとめ
メタバースの概念として2つあるという整理が出来ました。
もう1つは、仮想世界で現実世界とまったく異なる別の世界を造り出すこと。
今後もしばらくは両方の概念が平行して発展していくと考えます。
ただし2つの概念に共通なのは、仮想世界での見た目、情報量が、現在の現実世界以上に進化していくことは間違いないかと思います。
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