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IoTの開発設計が難しい理由とその対策

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はじめに

IoT関連の開発は、従来のIT開発、組み込み機器開発に比べると難しいです。難しい理由とその対策についてこの記事では解説します。

何故IoT関連の開発は難しいか?

なぜ、難しいか?多分すでにお分かりの方も多いかと思います。その理由を3つ挙げたいと思います。

1)開発が多岐にわたる

 

 

IoTのシステム構成図を見ていただければ分かるように、Tに相当するところは組み込み機器開発設計で、これは一般には機構設計、ハードウエア設計、ソフトウエア(ファームウエア)設計を行う必要があります。

 

さらにはネットワークのところはに関しても、どういう無線通信方式を使用するか選択する必要があります。

 

 

そして選択した無線通信方式に対応した無線モジュールを組み込み機器の中に搭載する必要があります。

 

次にクラウド側の開発が必要になります。大きく2つに分けられます。

 

1つはデータの収集、分析を行うブロック、もう1つは端末で表示するためのWebサーバ及び仕様によっては端末を制御するためのサーバの開発、さらにはスマートフォンやパソコンのアプリ開発が必要な場合があります。

 

このように開発が多岐にわたるために、大概の場合は自社の開発部隊だけで開発することができないので、外部設計会社と連携して開発をする必要があります。

 

2)沢山の機器、ソフトウエアがあるのでシステム全体の設計完成度向上に時間がかかる

 

1)とも関係あるともいえますが、沢山の機器、ソフトウエアでIoTシステムが構成されますので、システム全体の設計完成度向上に時間がかかる=開発が難しいということになります。

 

特に多数の機器間でデータのやり取りが行われますが、そのデータのやり取りが多ければ多いほど、一つのソフトウエア障害によって不具合が生じるということは起こります。

 

もっとも最近はネットワーク側、端末側も基本的なソフトウエアや通信に関係するライブラリといったソフトウエアの品質は向上しているので、自前で開発する箇所が、他に悪影響を及ぼす恐れがあると思います。

 

3)お客様の要望によって開発途中及びシステム導入後で仕様変更が起こりやすい

 

IoTのシステムは、お客様に対してそのシステムを提供する場合は、売り切りではなく、その後サービス事業としてお客様から定期的にサービスに関する費用も頂いて運用していく場合が多いです。

 

まず開発して納入してお客様にお見せした後、お客様から、操作仕様や表示仕様に関して色々な仕様変更が入る恐れがある上、運用後もお客様から仕様変更要望が入る恐れがあります。

 

運用後であれば、初めにメンテナンス契約を結ぶことによって 金銭面では成り立つかもしれませんが、開発途中での仕様変更は、開発納期遅れ及び費用増大につながります。

 

 

難しいIoT開発を少しでもうまく行うための対策

対策案を3つ挙げたいと思います。

1)お客様と要件定義に関して合意形成を図る

まず開発設計の初期段階において、お客様からの要求仕様に基づいて開発委託側が要求定義をきちんと行ったうえで、要件定義書の内容についてお客様に説明をして、合意形成を図ることが非常に重要です。

 

これによって開発途中での仕様変更を少なくすることができます。仕様変更が少なければ開発の手戻りも少なく、納期通りの品質の高いシステムを完成できる可能性が高くなります。

 

2)IoTシステム構成を明確にし、個々の機器、ソフトウエアのタスク間のインタフェースを明確にして設計する

 

これは要件定義のあとの基本設計=システム設計において重要な取り組みになります。

機器間のインタフェースを明確にする、ソフトウエアにおいてはソフトウエアのタスク間のインタフェースを明確にして設計することが重要です。

 

システムにおける不具合は、データのやり取りにおける不具合が非常に多いです。一過性の不具合に加えて、1つの不具合がトリガとなってシステム全体の不具合になる場合も少なくありません。

 

こういった不具合が出来るだけ起きないようにするためにはインタフェース設計が非常に重要になります。

 

 

3)開発チーム内の充分なコミュニケーションを図る

 

IoTシステムは1人で開発することはできません。ほとんどの場合1社だけで開発するのも難しいです。まさに複数の部署、複数の会社が集まってのプロジェクトとしての開発になります。

 

上記2)とも関係ありますが、機器間やソフトウエアのタスク間のインタフェース不具合がなぜ起きるかと言えばそれぞれの担当者同士の打ち合わせ不足、コミュニケーション不足によることが極めて多いです。

 

是非ともプロジェクト内でのメンバー間の充分なコミュニケーションを図ることにプロジェクトマネージャやリーダは十分配慮してください。

 

まとめ

今回はIoTシステム開発がなぜ難しいか?とその対策について解説しました。

 

少しでもこの記事で解説したことが、IoTシステム開発において納期通り、品質の良いものを完成させることに繋がれば幸いです。

 

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