知財調査や知財獲得の支援≪現場密着型顧問として≫
システム開発顧問関連仕事の仕方技術解説お知らせピックアップコラム
目次
はじめに
企業支援において、知財・特許に関する全体戦略や知財調査方法についてご支援をさせていただいたことがあります。
支援内容そのものは機密事項になりますので、ここでは行ったことを少し抽象化して5つお伝えします。
1.IoTに関して、要素ごとに知財リスクの洗い出し実施
IoTは、センサー・通信・クラウド・スマートフォンなど様々な要素の組み合わせでシステムが実現できます。
支援先が開発しようと考えているIoTシステムに対して、各要素がどのくらい知財リスクがあるかを
分析し、その理由付け、対応方法案を提示しました。
特に支援先が力を入れようとしている要素に関する知財リスクを明確にするようにしました。
2.競合企業の調査
支援先がこれから行おうとしている事業に対して競合となり得る企業を洗い出し、それぞれの企業に対して知財調査をするか否か、かつ調査する場合はその理由を記しました。
本格的な知財調査の際に、対象企業数が増えるほど、当然調査が膨大となります。知財調査の対象とする競合企業を絞り込むことが重要になります。
3.当該技術の歴史・標準化活動の調査
支援先が、技術開発に力を入れたいと考えている分野の歴史や標準化活動を調査し、知財リスクがどういうところにあるかの分析をしました。
一般的に、標準化活動はそれ自体、企業同士の激烈な競争の場であり、知財創出活動が活発に行われるので、よく動向を調査する必要があります。
4.市場動向の調査
当該技術が、どういう市場に使われているか、予測を含めて調査しました。
市場競争における差別化機能実現のために、その技術を応用した用途開発がたくさん行われるので、用途開発における知財調査も十分行う必要があります。
5.キー技術と周辺技術の調査
当該技術のキー技術を洗い出すことと、その周辺技術を洗い出すことにより、知財調査の範囲を明確にすることが出来ました。
また5年後、10年後に隆盛となりそうな未来技術についても調査しました。
まとめ
知財調査のメインは、他社の知財(特許)をキーワードで検索して、今後開発する技術や商品が、他社の知財に抵触しないようにすることです。
今回ある企業様のご支援で、本格的に知財調査する前段階で、開発する技術や商品の市場予想、キー技術・周辺技術・競合他社の把握、業界標準団体の動向調査をすることにより、知財調査のためのキーワードが抽出でき、かつどういう分野の知財調査をするべきかという指針が明確になりました。
今後も、企業様のご要望に応じ、企業様が開発を考えられている商品や技術に関する知財調査の準備段階から実際の調査にいたるまでご支援していきたいと考えております。
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