メタバース書籍紹介シリーズ6回目 世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 佐藤航陽氏
メタバースおすすめの書籍10冊紹介 ~入門書・実用書・ビジネスに繋がる本など特長も紹介します ~シリーズの6回目です。
ハートテクノロジーズの関係機関である一般社団法人 メタバースアカデミーでは、メタバースに関する様々な書籍が発売される度に購読して、メタバースに関する基本的な知識や技術を蓄える努力を続けています。
7回目は、世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 という書籍を紹介したいと思います。
目次
世界2.0 メタバースの歩き方と創り方 という書籍について
著者:佐藤 航陽
出版社:幻冬舎
発売日:2022年3月31日
概要:メタバースは何か?今後の技術進化をみたうえで、ビジネスにおいてメタバースが今後のビジネスにとって今が格好のチャンス=タイミングだと語っています。世界の創り方=生態系についてはかなり難解な記述もあります。
特徴:今までの様々なビジネス経験を踏まえてメタバースの世界観や未来予測を語っている本です。第三章は難解です。
目次を引用しての中身の解説
以下目次を引用して、この本のポイントを説明します。
序章 メタバースとは何か?
序章という名前になっていますが、メタバースとは何か?メタバースへの期待、メタバースは今がチャンスなどこの書籍全体で著者が訴えたいことが序章に集約されていると言えます。
メタバースがバズワードになっていますが、そういうバズワードに対する人々の反応は様々である中で、著者の佐藤氏は、”自分にとってプラスになるのであれば、新しい流れに乗って活かしてみよう”(書籍から引用)という態度で臨むべきと主張しています。
私も全く同じ意見であり、それでメタバースアカデミーを設立したわけです。
”メタバースは今がタイミング”(書籍から引用)と言い切ってます。他の国が既に始めているようにコンテンツ大国である日本こそ国家的戦略で行なうべきと主張しています。
第1章 メタバースの衝撃
メタバースがこれから世の中に大きなインパクトを与えることを熱く語っている章です。メタバースはインターネットの3次元化であると称しているのも共感しています。私は、メタバースを一言で語れば、3次元インターネット というのが最も分かりやすいと思います。
あとはVR端末について、ゲームとの関係について、NFTなどWeb3との関係についても語っています。
第2章 世界の創り方Ⅰ【視空間】
この章はアバターがメタバースで欠かせないモノで有り、アバターがどのように作られるか、メタバース空間の中でどういう役割を果たすかを記述しています。
またミラーワールドという現実空間が仮想空間にそのまま投影される事による未来に関しても論じています。
第3章 世界の創り方Ⅱ【生態系】
この章は、メタバースのことを語っていると言うよりも、著者がこれから進歩している生態系の世界観について記しており、かなり難しい内容になっています。
私はメタバースが3次元インターネットとして発展し、ミラーワールドとして現実世界をそのまま投影した場合であれ、現実世界とは異なる世界を味わうのであれ、
これまでの世界よりももっと様々な情報が得られ、世の中の人々にとって有益な場が生まれる。その世界ではあらゆる人が消費者、ユーザの立場だけで無く、生産者、制作者にもなれる場が生まれるのが重要だと思います。
第4章 競争から創造の世紀へ
メタバースによってそれぞれの人が違う人格、別の人として振る舞うことが出来ることによって自己実現をしやすくなるゆえに、競争が重要で無くなり、それぞれの人が自由に創造的に
活動しやすくなると論じています。
その具体的な例として、メタバースのワールドやアバターを創る人が重要になるクリエイターエコノミーについて触れています。
第5章 ポストメタバースの新世界
前半では、メタバースによって政治・法律・経済も変化していくだろうと論じています。
後半は、メタバースの進展と平行して宇宙開発が進み、また今後の一大テクノロジーと言われている量子コンピュータとも融合していくと説明しています。
全体感想
*メタバースについての基礎的な話よりも著書のメタバースとも関連した今後の世界がどうなっていくかを記述した書籍です。
*別の入門書を読んだ後に、今後のメタバースがどうなっていくか?ということを学びたいひとにオススメの書籍です。
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