サブスクリプションの先駆となったソフト会社はどこ?後追いした会社はどこ?
目次
はじめに
サブスクリプションが現在のようにブームになったきっかけは、ある会社がソフトウエアパッケージの販売をサブスクリプションに変えて成功したことだと言われています。
それでは”ある会社”とはどこだと思いますか?
アドビについて
それは、”アドビ”という会社です。多分ご存じだと思います。1982年に創立したソフトウエア会社です。最も有名なのは多分PDF、アクロバットリーダーはほとんどの方はPCにインストールしていると思います。パッケージソフトで有名なのは、フォトショップやイラストレーターという名称のソフトウエアです。
このアドビが、2011年4月にアドビ製品のサブスクリプション化を発表しました。そして翌年の2012年に月額課金制の
Adobe Creative Cloudというサービスを発表するとともに、既存のパッケージソフト Adobe Creative Suiteの販売中止を発表しました。
当初はアドビ社内でも反対者がおり、世間一般の評判も必ずしも良くない状態であり、売り上げもいったんは下がりましたが、2013年以降業績は向上し、それからずっと好調を維持しています。
それを株価が反映しています。2012年ごろ一株30ドル前後であった株価が現在では500ドル近くになっています。
追随した会社は?
アドビに追随したと思える会社がマイクロソフトです。2011年6月にOffice365というWordやExcelなどのマイクロソフトオフィスのソフトを中心にサブスク化を図りました。
さらにはメールの送受信などの機能を提供するExchange、社内のメンバー間のコミュニケーション用途のTeams、ファイル共有のためのOneDrive for Businessなどのサービスも含めたサブスクリプションで企業向けにプロモーションを図り、いまやOffice365から名前が変わったMicrosoft 365が普及しているというわけです。
サブスクリプションはソフトウエアから普及
アドビ、マイクロソフトによるソフトウエアパッケージのサブスクリプション化けが起きたわけです。すなわちサブスクリプションはソフトウエアから始まったといえます。
ソフトウエアの場合、月単位、あるいは年単位で契約して料金を支払えば、支払っている期間、対象のソフトウエアを利用できるという仕組みです。
ソフトウエアのサブスクリプションのメリット
永続的にソフトウエアを利用できるソフトウエアライセンスを購入するという従来形式とことなり、サブスクリプションは安価にソフトウエアを使うことが出来る上に、企業利用の場合、資産計上が不要になるといったメリットもあります。
ソフトウエアのサブスクリプションの先駆はSaaS
サブスクリプションという言葉自体が流行ったのがおおよそ2010年代中頃くらいですが、ソフトウエアのサブスクリプションに相当するサービスは実は2000年代から始まっていました。
その名称はSaaSといいます。 Software as a Serviceの略です。この頃あまりSaaSという言葉を聞かなくなりました。日本語では”サース”と発音します。
SaaSは、これまでパッケージ製品として提供されていたソフトウエアをインターネット経由でサービスとして提供・利用する形態になります。
まとめ
今回は、サブスクリプションの先駆はソフトウエアパッケージメーカであったことをお伝えすると共に、ソフトウエアのサブスクリプションの歴史、特長を解説しました。
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