システム・組み込み開発設計プロジェクトマネジメントに関する支援≪現場密着型顧問として≫
目次
はじめに
約4年間で30社以上の企業様の顧問をさせていただきましたが、企業様の約半分は開発設計のご支援でした。
開発設計支援の内容は、IoT開発関連や無線通信関連が多いのですが、ご支援をさせていただくにあたり、必ず話題になり、必要性を感じられているのが、プロジェクトマネジメントです
ここでは、どのような開発設計プロジェクトマネジメントを行ってきたかをお伝えします。
大きく分けて3つになります
1.プロジェクトマネジメントに関する講座(勉強会)の実施
2.プロジェクトマネジメントに関して、企業様の社員に対して直接指導
3.プロジェクトミーティングに実際に参加して、プロジェクトマネジメントの仕方を指導
どのようなことを行ったかを順番に解説していきます。
1.プロジェクトマネジメントに関する講座(勉強会)の実施
プロジェクトマネジメントという言葉は大概の企業様は聞いたことはあると言われますが、
実際にプロジェクトマネジメントを実践している企業は思いのほか少ないです。
ソフトウエア開発会社、いわゆるSI会社の場合は、プロジェクトマネジメントをきちんと実践している会社が多いです。
一方私が支援している企業様は、純粋なSI会社は稀で、ほとんどはハードウエアが関係する会社になります。
そういう企業様の場合、プロジェクトマネジメントがどういうものであるかなど詳細をご存じないことが多いです。
そういう企業様に対して、以下のような内容でプロジェクトマネジメントの講座を対面で行いました。
講座(勉強会)においては、以下のようなことをお伝えしました。
・プロジェクトマネジメントとは
・プロジェクトマネージャーの役割
・プロジェクトマネジメントの流れ
・プロジェクトの組織
・プロジェクト計画の立て方について(WBS、スケジュール)
・プロジェクトマネジメントにおけるセグメントについての解説
・プロジェクトマネジメントにおけるツールの説明
プロジェクトマネジメントとはどういうことを行うかの概要を、企業様に理解いただくことが出来ました。
2.プロジェクトマネジメントに関して企業様の社員に対して直接指導
上記1で記した、プロジェクトマネジメントの講座(勉強会)はマネージャークラスから一般社員まで広い層を対象として実施しました。
それと平行して企業様のマネージャークラス・リーダークラスの少人数の方に対しては、プロジェクトマネジメントの進め方について、ミーティング形式でお話をしました。
メンバーとのコミュニケーションの仕方、指導育成の仕方、やる気を出して仕事をしてもらう方法などについても過去の私の経験に基づいてお話をしました。
3.実際のプロジェクトミーティングなどに参加して、プロジェクトマネジメントの仕方を指導
企業様の中では、プロジェクトミーティングに実際に参加させていただいた場合があります。
プロジェクトミーティングの中は、私自身は発言することを控え、ミーティング終了後に、マネージャー層・リーダー層に対して、プロジェクトミーティングの進め方における改善点などをお話ししました。
改善点としてお話しした例を以下に記します。
例1)大きなプロジェクトの場合は、プロジェクトマネージャーの配下にいくつかのサブプロジェクトを定義づけて、サブプロジェクトのリーダーを選出し、そのリーダーとのコミュニケーションを大事にすること。
例2)プロジェクトミーティングの中では各タスクの進捗管理を行う事は必須であり、各タスクは計画されたスケジュール通り進行しているか?もしスケジュールより遅れているとしたら、何が原因で遅れているのか?などをきちんと共有することが重要である。
例3)ミーティングの中で議題となった大きな問題点についてはアクションアイテムとして取り上げ、課題管理表に項目を加えて、次回以降のプロジェクトミーティングで進捗を確認するようにする。
このように実際の現場のプロジェクトミーティングに参画すると、現状の大きな課題及びプロジェクトマネジメント自体での課題が明確になります。
その状況を踏まえて改善点をお伝えすることで、企業様に喜んでいただくことが出来ました。
まとめ
プロジェクトマネジメントは大規模SI開発だけで無く、組み込み系の開発などでも非常に重要な仕組みだと思っています。
プロジェクトマネジメントに即して、プロジェクトを提議し、プロジェクトの計画を立て、計画に基づいて着実に実行し、問題点があったら、逐次その問題を解決していくと言ったいわば愚直なやり方を行うことによって、プロジェクトは目標を達成できると確信しています。
これからもプロジェクトマネジメントの具体的なやり方について、様々な企業様にお伝えしていきたいと思います。
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