サブスクリプションの特長および従来の月額課金やレンタルとの違いについて解説します
目次
はじめに
サブスクリプションもこの数年で新しいビジネスモデルとして完全に定着しました。この記事では、サブスクリプションの特長、他のモデルとの違い等について解説したいと思います。
サブスクリプションの特長
以下の2つが大きな特長だと思っています。
1)事業をしながら、”顧客を知る”ためのマーケティングが同時に出来ること
2)マーケティング結果をフィードバックして、より良い商品提供・サービスが行えること
サブスクリプション成功のポイント
サブスクリプションが成功している企業は、顧客の一人一人が異なる顔=性格、知識を持っていることを認識した上でビジネスを行なって成功しています。具体的には以下の3つが挙げられます。
1)お客様が、商品やサービスを使い続けたいいう気持ちを作るような取り組みを常に行なうこと
2)お客様が期待する以上のサービスを提供すること
3)お客様のお困り事を解決すること
サブスクリプション最新状況
まず前提条件として、あらゆる企業にとってサブスクリプションの可能性があると言うことです。
具体的には、最近は洋服、家具、自動車、食品、サプリメントなど 非デジタル業界の製品においてもサブスクリプション事業が行なわれるようになっています。
サブスクリプションとデジタルトランスフォーメーションとの関係
別の記事でも取り上げましたが、この記事でもデジタルトランスフォーメーションとの関係は解説しておきたいと思います。
デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術によるビジネスや生活シーンの変革を行なう総称としての用語になります。
企業はデータとデジタル技術を活用して、お客様や社会全体のニーズを把握した上で、製品、サービス、ビジネスモデルを変革します。
さらに企業内の業務、組織、仕組み、企業文化なども変革させて競争優位を確立しようとしています。
そういったデジタルトランスフォーメーションの取り組みの一つがサブスクリプションと捉えることが出来ます。
サブスクリプションとマーケットインの関係
以前から唱えられているマーケットインとは、消費者がより必要とするモノを提供することです。
サブスクリプションはまさにマーケットインの考え方を取り入れて消費者=お客様が求めているモノを改善しながら提供し続ける事業になります。
サブスクリプションとロングテールの関係
ロングテールとは、日本では2000年代、梅田望夫さんの”ウエブ進化論”(ちくま新書)で取り上げられてから有名になった言葉です。
定義としては、販売機器の無い商品でもアイテム数をを幅広く取りそろえる、または対象顧客の総数を増やすことで、全体の売上げを大きく戦略です。
Amazonの書籍がその代表といえます。
オンライン事業はロングテールを狙いやすいと言えます。そしてサブスクリプションはオンラインでの事業が多いので、サブスクリプションによってロングテールを掘り起こしやすいといえます。
サブスクリプションと月額課金・定額課金との関係
サブスクリプションと月額課金・定額課金は似て非なるものといえます。
月額課金・定額課金は、サービスや製品の利用に対して一定金額を定期的に支払うものです。
そこだけを捉えるとサブスクリプションも同じようなビジネスモデルに見えます。
しかしながらサブスクリプションの場合は、単に毎月とかユーザーから一定金額を頂戴するだけで無く、利用するユーザーのニーズや需要、必要としている部分に注目して価値を提供するモデルです。
常に進化し続けるビジネスモデルといえます。
サブスクリプションとレンタルの関係
サブスクリプションとレンタルの関係も似て非なる関係といえます。
レンタルサービスは、ある特定の商品を一定期間借りるというサービスであり、その期間が過ぎればその商品を返却する必要があります。
一方サブスクリプションサービスの場合は、料金を支払い続けている間は”サービスを利用する権利が得られる”というもので、必ずしも商品を借りるわけではありません。(商品を借りるサブスクリプションもありますが・・・)
そして大概の映画やや音楽配信のサブスクリプションサービスでは視聴し放題、聴き放題が当たり前になり、レンタルサービスはサブスクリプションによって衰退に追い込まれたというのが現在の状況といえます。
まとめ
この記事では、サブスクリプションの特長、最新状況、成功のコツ、他のモデルとの関係等について解説しました。
いずれにせよ、サブスクリプションは現在のデジタルトランスフォーメーションにおける一つの代表的なビジネスモデルで有り、さらに様々なモノのデジタル化が進めばあらたなサブスクリプション事業が生まれてくる可能性は大です。
今後もサブスクリプションに注目していきたいと思います。