デジタルトランスフォーメーションの関連用語を紹介します
目次
はじめに
デジタルトランスフォーメーションに関しては別投稿で解説しました。
この記事では、デジタルトランスフォーメーションに関係する用語を幾つか紹介し、筆者の意見も添えたいと思います。
デジタルトランスフォーメーションの定義を再確認
以下は経済産業省が発表しているデジタルトランスフォーメーションの定義です。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、
顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、
業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
出典:経済産業省「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」
5つの関連用語を取り上げます
以下の用語を取り上げたいと思います。
デジタルツイン
デジタルシフト
デジタルレイバー
IoT
OMO
順番に紹介していきましょう。
デジタルツイン
ツインという英語は、”双子”の意味です。
したがってデジタルツインを直訳すれば、”デジタルにおける双子”であり、実際生活している中にある人・モノの情報を、デジタル空間にも展開して、デジタル空間においてその情報処理することで、新たな付加価値を生み出すというものです。
中々言葉が進展しませんが、CPS=Cyber Physical System(サイバーフィジカルシステム)はデジタルツインと殆ど同じ意味になります。
デジタルシフト
あらゆるもの、人、さらにもっと大きな概念としては、企業、団体の経営、開発、生産、販売などの全ての活動において、”デジタル化”を推進していることをデジタルシフトといいます。
ということはデジタルシフトは、殆どデジタルトランスフォーメーションと同義語と捉えて良いと思います。敢えて申し上げれば、デジタルシフトは、単にデジタル化するという意味で、デジタルトランスフォーメーションは、デジタル化によって変革していくという意味になりますので、実質同じと考えて良いと思います。
デジタルレイバー
デジタル技術を用いた新たな労働の形態のことをデジタルレイバーといいます。
代表的なモノにRPA(robotics process automation)といって、今まで人が行なっていた作業をできるだけ機械(コンピュータ、サーバー)に行なって貰うという自動化技術があります。
キーポイントは、いかに人が行なってきた作業が機械化、自動化出来るかだと思います。
従ってデジタルトランスフォーメーションという全体の概念の中で、デジタル技術によって、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を自動化という方法で変革するのがデジタルレイバーという考え方になります。
IoT
IoTは、Internet of Thingsの略であり、モノのインターネット。モノにマイクロプロッサ、通信機能を搭載することによって、インターネットに情報を送り、インターネット側でその情報処理をすることによって、世の中を便利にするという概念です。IoTという言葉がバズワードになってほぼ10年が経過しました。
そして、10年経過して、少しずつIoTという言葉があまり使われなくなり、デジタルトランスフォーメーションという言葉に融合されつつあるというのが現状です。
というのはIoTは、モノをデジタル技術によってインターネットに情報を送ることによって変革をもたらすという意味では、デジタルトランスフォーメーションそのものだからです。
OMO
OMOはOnline Merges with Offlineの略語になります。直訳するとオンラインとオフラインを統合するといった意味になります。
具体的には、オフラインというとインターネットと関係しない場所、モノということになりますので、既存のお店、所謂実店舗を象徴する言葉としてオフラインがあります。
それがオンラインと統合ということは、実店舗に加えてインターネット上=サイバー空間上にもバーチャル店舗が存在し、それが実店舗と統合するのがOMOということにあんります。
ということは、現状もかなりOMOを実行しているお店、企業は増えていると思います。
今後世の中全体でのデジタルトランスフォーメーションのさらなる進化によって、OMOもさらに洗練されていくと思います。
今はオンライン、オフラインの違いを意識しているところが有ると思いますが、OMOが進化により、オンラインとオフラインの垣根を取り払う様々な新しいサービスがさらに増えて、ますます便利な世の中になると思いますし、
今後大バズワードになること間違いない”メタバース”がまさにこのOMOの世界で沢山使われると想像します。
まとめ
今回は、デジタルトランスフォーメーションの関連用語ということで、
デジタルツイン
デジタルシフト
デジタルレイバー
IoT
OMO
の5つを紹介しました。
今後のデジタルトランスフォーメーションのさらなる発展をこういった関連用語と共に注目していきたいと思います。
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