パナソニックが米国ソフトウエア会社を買収
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パナソニックが北米ソフトウエア会社を買収!
2021年3月始めに、 以下のNEWSが飛び込んできました。
【パナソニックはサプライチェーン(供給網)の効率化を手がける米ソフトウエア大手、ブルーヨンダーを買収する方針を固めた。投資額は7000億円を軸に調整しており、同社にとって過去最大級のM&A(合併・買収)になる。センサーなどにソフトを組み合わせた事業改善案を企業に提供しハード事業の幅を広げる。モノの売り切りが主体だった製造業でビジネスモデルの変革が加速する。複数の関係者が交渉入りを認めた。】
このNEWSを観て、まさに私はパナソニックの最後の7年くらいはこの記事に関連している仕事をしていたなと思った次第です。
ものづくりの開発とコト作りの開発は異なります
ちょうど東日本大震災の直後の2011年4月に私は横浜のパナソニックモバイルコミュニケーションズから大阪のその当時の名前で言えばパナソニックエレクトロニクスデバイスという会社(パナソニックとしては1事業所、1カンパニーのようなモノですが・・・)に転勤になりました。私の専門は電話、無線通信、組み込みソフトウエアなので、デバイスそのものは専門外といえるのですが、そこで担当したのはデバイスソリューション開発センターというところのデバイスインテグレーショングループの開発責任者でした。
いわばデバイスを幾つか組み合わせてモジュールとかユニット等に仕上げてお客様に提供するための商品を開発している部署でした。デバイスを組み合わせた製品といえば、過去に行ったコードレス電話の開発設計に近しいモノが有り、それで転勤が決まったというわけです。さらにそこで目指していたのが単にデバイスを組み合わせたモノだけでなく、それにソフトウエアを組み合わせて価値を提供しようといういわゆるサービス事業への転換を図ろうとしていました。
コト作り=サービス事業を行うためのノウハウが必要
ところがサービス事業は今までのものづくりとは違う難しさが有り、2014年くらいからはサービス事業をおこなっていくためにはそのための事業開発~運営のマネジメントが重要だと思い、
サービスマネジメントに関する調査、勉強を行ったりして、私が所属していたセンター内に管理規定を作成したりしました。
それでもなかなかサービス事業、デバイスを組み合わせたソリューションビジネスは必ずしもうまくいきませんでした。やはりものづくりとは別のノウハウ、経験が必要だと当時も感じていました。
今回のパナソニックが米国ソフト会社を買収する目的は、やはりパナソニック全体でソリューション事業、サービス事業をもっと広げていくためにはどうしたらよいかを考えた中で、
知見のある会社から学ぼうということが大きかったと思います。是非パナソニックには新しい事業を成功してほしいなと願うと共に、私も改めてサービス事業を成功させるためにはどうしたらよいかを考え続けたいと思いました。
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