無線通信の関心の原点はアマチュア無線
今も私の仕事のメインになっている無線通信の原点についてお話したいと思います。
無線通信が好きになったのは、間違いなく中学の時に凝った、アマチュア無線だったと思います。
中学1年の時、まず何がきっかけかは覚えていませんが、文部省認定通信教育 の”ラジオ工学講座”というのを受講し(親にお金出して貰いましたが)電気の基礎、無線通信の基礎を通信教育で学びました。
講座に付属していた教材を使って、真空管方式のラジオを半田付けして作りました。良く感電しました!ラジオの勉強をしている中で、今度はアマチュア無線に興味を持ち、やはり文部省認定通信教育のアマチュア無線技士合格講座?というのを受講しました。
団体名は無線従事者教育協会だったかと思います。今は無いかもしれません。
そして勉強の甲斐あって、中学2年のとき電話級アマチュア無線技士(今は4級でしょうか)に合格し、八重洲無線というメーカのアアチュア無線機を買って貰い、グランドプレーンアンテナを物干し場に設置して、中学2年~3年は受験勉強もそっちのけで毎日のようにアマチュア無線でいろんな人と話をしました。
当時は話す人は間違いなく皆年上で、このアマチュア無線の経験によって”おしゃべり”になったと思います。
アマチュア無線をきっかけに、無線通信には興味がずっとあり、大学の電気工学科の卒業研究も高周波研究室でマイクロ波に関するテーマを選び、就職の際松下通信工業を選んだのも、松下通信工業が自動車電話というのを開発しているということで無線通信機器の商品開発に関わりたいと思ったからでした。
ところが、配属された事業部は、自動車電話や無線通信を扱う一番人気だった電波事業部では無く、有線の普通の電話機などを扱う通信事業部になったのでした!
今でも覚えてることとして新入社員歓迎会をしてくださったときに、多分私が生意気にも、本当は電波事業に行きたかった!とか話したのでしょう・・そうしたら、
上司の方が、”有線電話とべつに、コードレス電話というのがアメリカとかでは使われていて、今に日本で使われるようになるよ。だから通信事業部でも無線通信に関われるよ”
と言われたことでした。
実際、入社から数年後にコードレス電話のプロジェクトが出来たとき、ラッキーなことにそのプロジェクトメンバーになることが出来ました。
その後は、第2世代コードレス電話=PHSのプロジェクトや携帯電話にWi-Fiを搭載するプロジェクト、そして携帯電話そのものなど、無線通信機器に関わることが出来ました。
無線通信は、有線通信とは違う難しさがあるのですが、こういう仕事を今でも出来ていて楽しいと思う原点は、中学の時のアマチュア無線だったいうことになります。
どんな仕事でも仕事であれば大変なことはありますが、自分が好きなことを仕事に出来ているという意味では幸せなことだと思います。
やはり仕事は自分の好きなことが出来るのが理想だと思います。
写真は、アマチュア無線機器の写真です。自分の機器ではありません。私が持っていたのは、もっとレトロな無線機でした。。。
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