略語の意味に拘ろう
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今回は、”略語の意味にこだわろう”という記事をお送りします。
略語は使われるのが当たり前
ずっと、この何10年間か感じていることをこれからお話ししようと思っています。
私は今まで、様々なセミナー、講演会、それこそ何100回と聞いてきましたが、そういうセミナーなどの話の中で略語というのを使う方が非常に多いです。
セミナー講師全員が略語を使う、と言っても過言ではありませんが、聴講者側は、”その略語がどういう意味かを知らない人が多い”というのを講師側はどのぐらいわかっているのでしょうか?
略語の意味を知らない人は多い
話す人にとっては当たり前のように、話している略語は聞いている人にとっては知らない、もしくは略語自体は聞いたことがあるとしても意味がわからないという場合が多いということなのです。
したがいまして、話の中でも、または文章の中で略語を使う場合は、最初にその略語の意味を話したり、一番初めに略語が文章の中に出てきた時に、略語の意味を説明、必ず略語の意味を説明するようにしましょうというのが今回の提案です。
略語の例
例1)
IoTという言葉を聞いたこともある人いると思うんですが、これは一般的には今、Internet of Thingsの略語です。
ところが、IoTという言葉は以前からも使われていました。文字で表す場合、先ほどのInternet of Thingsの略号であるIoTの場合は真ん中のoが小文字で、そ日本語で訳すと”モノのインターネット”と言われています。
一方、”モノのインターネット”の略号のIoT以前から言われていたIOTという言葉があります。
IOTの場合は、真ん中のOが大文字であり、これは何の略かというと、Inter-Operability Testingという言葉の略で、頭の文字のIと、OperabilityのOと、Testingのtで、 IOTと略しています。日本語に直すと無線通信機器などの相互接続性試験のことです。
例2)
別の例を申し上げましょう。MOTという言葉があります。
1つめの略語と同様に、真ん中と後ろがotでの例になってしまいましたが、MOTというと今一番よく使われるのはManagement of Technologyの略で技術経営の略として使われている言葉です。約30年ぐらい前から技術経営というのがもてはやされるようになっております。
しかし、調べてみるとMOTは別の意味でも使われています。
東京にあるミュージアムオブコンテンポラリーオブ東京アート、東京都現代美術館の略語がMOTになっております
さらに昨年あたりからMoTはもう一つ別の略語として使われ始めています。あまりまだ浸透しておりませんが、それはMetaverse of Things 、
“モノのメタバース”という略語としても使われてきています。
略語の意味は必ず説明するようにしましょう
ということで、同一略語がいくつかある場合というのがたくさん世の中に存在しますので、略語を文章や話の中で使う場合は、必ずその略語の意味を説明した方が良いと思いますし。
一方、略語を読んだり聞いたりするときに、まだその略語の説明がなかったりした時には、その略語の意味にこだわる略語の意味を調べてみる習慣をつけられると良いかなと思います。
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