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Bluetooth SIG認証に関する最新情報

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BluetoothにおいてはSIG認証というのを取得しないと商品として出荷できないことになっていますが、そのことを知らない方がかなりいるので、この記事ではBluetoot SIG認証について分かりやすく解説したいと思います。

Bluetooth SIG認証とは?

開発している製品がBluetooth対応製品であることを表記するために必要な認証のことです。標準規格というものではないのですが、この認証を取得しないと、商品において、”Bluetooth対応製品”であると表記できませんし、Bluetoothマークを使うことも出来ません。

Bluetooth SIG認証は取得必要?取得しなくても出荷できる?

Blutooth SIG認証はBluetoothマークを商品に使用するために必要だと誤解している方が非常に多いです。たとえBluetoothマークを商品に使用しない場合でも、Bluetooth搭載商品は、Bluetooth SIG認証を必ず取得しなければ商品として出荷できません。

そもそもBluetooh SIGとは?

Bluetooth Special InterestGroupの略で、1998年9月に設立された非営利法人です。
ただし、Bluetoothの企画、商品管理をこの法人が仕切っていると言えます。Wi-FiにもWi-Fiアライアンスという非営利団体が有り、この団体によって無線LANの愛称としてWi-Fiが定着したわけですが、Wi-Fiの場合のWi-Fiアライアンスのロゴなどがあるものの、Wi-Fiアライアンスの認証が無いと商品が出荷出来ないという縛りはありません。

Bluetooth SIGのほうがWi-Fiアライアンスに比べてずっと業界における拘束力が強いと言えます。

SIG認証の考え方

最終製品登録というのが必要になります。
理由:Bluetoothの技術が、Bluetooth SIGでライセンス管理されているので、Bluetoothの技術を使用する製品はBluetooth SIG認証が必要なのです。分かりやすく言えば、Bluetooth機器を世の中に販売するためには、Bluetooth SIGから技術料ライセンスを取得する必要があります。

Bluetooth Membership Agreementでのライセンス条件

①Bluetooth製品を販売する企業は、Bluetooth SIGメンバーへ加入することが必要です。

②Bluetooth製品は、Bluetooth Qualification Program=通称BQPを履行する必要があります。
 平たく言えば、認証手続きを行なうことを意味します。

 ポイントは、あくまでも世の中に出る最終製品、商品としての認証が必要になりますので、製品に使用しているBluetoothモジュール自体のSIG認証は必須ではありません。一般にはBluetoothモジュール自体でSIG認証を取得しているのが普通ですが、中に取得出来ていないのがあり、過去そういうモジュールを使用したためにSIG認証で苦労したという話を色々なところで聞いています。

少なくとも、Bluetooth搭載商品で、Bluetoothモジュールを使用する場合は、モジュール自体でSIG認証が取得出来ている物を使うようにしましょう。

 

Bluetooth SIG認証取得にはお金が掛かります

SIG認証取得のことを、製品登録(Product Listing)とよんでいます。以前はEPL登録という名前でしたが、現在はPLと呼んでいます。

製品登録の際に、登録費用(Declaration Fee)を支払う必要があります。2014年2月以前は登録は無料だったのですが、2014年2月以降有料になりました。

なお、一度製品登録をした製品の追加製品登録の場合は費用は掛かりません。また自社で製品登録の前に設計時点での設計登録というのを取得した物を元にして製品登録する場合も無料です。

製品登録の概要

市場で販売するBluetooth製品は全て製品登録という行為が必要になります。

登録料を支払い、Declaration ID=DIDというのを取得します。

DIDの購入費=登録料はBluetooth SIGのメンバーシップレベルによって異なります。

Adopterメンバー(会費無料)の場合、$9,600/製品です。

Associateメンバー(会費有り)の場合、$4,800/製品です。

 

Bluetooth SIGメンバーについて

Adopterメンバー 会費無料

Associateメンバー 年会費9,000ドル(年商100万ドル未満)

         年会費35,000ドル(年商100万ドル以上)

年商100万ドル未満の企業の場合で年間2機種以上のSIG認証でのDID取得が必要な場合は、Associateメンバーになったほうが得ということになります。

SIG認証に当たってのProductの定義

Bluetooth SIG認証において出てくるProductというのに3種類有ります。認証取得出来ているProductは必ずQDID(Qualified Desgn ID)というのが取得出来ています。

①Component Product ⇒ 主にBluetoothチップの場合はこのProductに相当する。モジュールでは無い。

②Subsystem Product ⇒ 主にBluetoothのモジュールの場合。以下の3つの種類があります。

Controller Subsystem

Host Subsystem

Profile Subsystem

③Endpoint Product ⇒主にBluetoothのモジュールの場合です。

製品登録取得の仕方

製品登録は、既に説明した、Endpoint ProductかSubsystem Productの場合登録の行為が可能です。

一方Component Productが取得出来ているBluetoothチップを使って製品化する場合は、まずはEndpoint ProductかSubsytem Productの認証を取得する必要があります。それを設計認証と称しています。

SIG登録作業について

書類作成が非常に面倒です。メーカで行なうこともできますが、登録を謝り、結果DID費用が無駄になるというケースも過去にあります。

そこでBQCというBluetooth SIG公認のエキスパートであり、Bluetooth SIG認証における製品認証プロセスの評価サポートが行える人がいるBluetooth SIG認証代行機関に依頼するのが良いと考えます。

BQCがいる日本の主な代行機関

 以下の3社です。

 ・アリオン

 ・TUV Rheinland

 ・UL Japan

 この3社に相見積もりを取り、代行機関を決めるのが良いと思います。

まとめ

Bluetooth SIG認証については色々な意見がありますが、取得しないと商品として出荷が出来ないルールになっていることは間違いありませんので、是非賢く効率的にBluetooth SIG認証を取得することをオススメします。

 

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Bluetooth SIG認証に関する動画をアップ致しました

 

 

 

 

 

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