スマートフォンの検証は大変!
今回は、仕事、それも少し技術的なことを記させていただきます。
現在ある会社の支援の商品開発が佳境ということは何度か記したかと思います。
その商品はBLE(ブルートゥースローエナジー)という通信方式を
使用してスマートフォンに接続し、スマートフォンで商品からのセンサーデータの表示をすることができます。
現在この商品のシステムテスト検証をしているところですが、なんとある外国製スマートフォンで商品とつながらないという問題が生じました。色々調べたところ、どうしてもそのスマートフォンは、商品との初めの接続=ペアリングしてボンディングするという動作です(専門的用語でごめんなさい)が出来ないのです。
その会社の前のバージョンは出来るのです。
こういうことがBLEでの接続、特にスマートフォンの機種によってうまくいかないということは起こりえるのです。
商品側若しくはスマートフォンのアプリソフトを工夫することによって接続がうまくいく場合もありますが、すべてではありません。
最終的な手段としては、このスマートフォンは繋がらないとか使用できないという注意書きを商品のWebサイトにするといった処置が必要になります。
これと同じようなことは約20年前も行いました。
2002年ごろPHSとWi-Fiのデュアル通信カードの商品開発をしている際は、そのカードが様々なパソコンに接続できるか?デバイスドライバというものがインストールできるかを調べました。
様々なメーカのテストラボに行き、延べ100機種以上のパソコンとの接続テストを行いました。
やはり接続できないパソコンというのが出てきました。このようにある機器と機器が有線通信であれ無線通信であれつなげようとする場合に、繋がらない機種というのは出てくるのが常です。
何故なら、接続するためのソフトウエア開発は、人によってまちまちであり、通信の規格にあいまいな点があると人それぞれで作り方が違って接続できない場合が出てくるのです。
こういう商品開発は大変苦労しますが、ある意味では商品開発での面白さであり、こういう商品開発での苦労がその後のノウハウにもなるといえます。
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