日本のものづくりについて
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目次
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この記事では、日本のものづくりについてお話ししたと思います。
ものづくりの大変さと楽しさについて
私は長年、電機メーカーにおいてコードレス電話、PHS、携帯電話などの商品開発設計に携わってきました。
開発設計というのは非常に緻密な作業でして、いろいろなことを考えて、時間をかけて緻密に設計していくということが必要です。
実際に設計した後は、まず試作品といものを作ります。
その試作品のテストや評価においても様々な問題が発生し、それらの問題を解決して、やっと商品化に至るというような活動をする必要があります。
問題が何日も解決しない時もあります。
それゆえに、時には土日休日出勤を何度も行ったり、徹夜を何度もしたこともあります。
そういった、いわば”涙ぐましい努力”を経て問題が解決し、実際に世の中に出た商品がテレビで宣伝されたり、苦労して商品化出来たコードルス電話をテレビドラマで俳優の方が使っていただくといったようなことで、”苦労したけど、商品として世の中に出てよかったな”というような喜びをたくさん味わってきました。
途中は大変な時があっても、最後の喜びは大変な快感であり、私はものづくりがずっと好きです。
現在の日本のものづくり事情
一方、現在の日本におきましては、過去と比べたら、ものづくりがあまり元気なく、かつ、ものづくり自体が疎んじられている傾向にあると感じております。
やっと最近、例えば半導体の会社ラピダスを国としても支援しているのはとても良いことだと思います。
日本は世界の他の国に比べると面積も小さく、農業大国とか資源大国になることは難しい国です。
明治維新以降、太平洋戦争が間にありましたが、その前後でも、日本の発展というのは、ものづくりによって支えられてきたことは間違いありません。
戦前の繊維産業とか、戦後の鉄鋼、造船、自動車、電気など、そういう産業によって日本は発展してきました。
様々な部品を組み合わせて、それを商品として形のあるものとして世の中に提供し、お客様に喜ばれるものづくりこれこそ価値だと思っています。
もちろん最近は、ソフトウェアのみの商品もあり、それも広い意味では今はものづくりに入るとは思います。
日本は、特に”形のある”ものづくりに拘るべき!
それでも、日本の場合は”形のある”ものづくりにこれからもこだわっていくべきだと私は思っています。そこが日本の強みだと思います。
私も現在は企業様の開発設計シーンをメインに授業を行っておりますが今後はものづくりにも挑戦したいと考えています。
小さい商品でも良いので、今後は仲間とも協力してものづくりの構想を考えていきたいと考えております。
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