何故Wi-Fiは切れやすいのか?
目次
はじめに
この2年に渡ってテレワークによってWi-Fiを用いてWEB会議を行なうことが増えた方が多いと思います。
しかしWEB会議を行なっている最中に画像が乱れたり音が途切れたりして、挙げ句の果てには、WEB会議が切れてしまった!という経験は無いでしょうか?
その原因はWi-Fiによる無線通信の問題であることが多いです。
この記事では、何故Wi-Fiは切れやすいのか?ということについて解説したいと思います。
切れやすい一番の問題とは?
Wi-Fiは過去のコードレス電話、DECT、携帯電話などと異なり、通信中とかに他の無線通信の影響で使用しているチャンネルの通信状態が悪くなった場合でも、チャンネルを切り替える機能がありません。
これが本質的な問題です。
独自にチャンネルを切り替える機能を作ることも出来なくはありませんが、その場合はWi-Fiのアクセスポイント、端末両方が、独自のプロトコルを実装する必要があります。
汎用の商品でそこまでのアクセスポイントはありません。2.4GHzと5GHzの両方でビーコンを送信しているアクセスポイントは多くなっていますが・・・
従って、Wi-Fi通信は周りに沢山Wi-Fiを使って居るなどの環境においては、無線が切れたり、切れないとしてもデータ通信に時間が掛かったりする問題が起こりえます。
特に、2.4GHz帯は、同じ場所では3チャンネルしか使えない
Wi-Fiの周波数帯2.4GHz帯と5GHz帯のうち、2.4GHz帯は、伝送速度が遅い日本独自のチャンネルである14チャンネルを除くと 1~13の13チャンネルありますが、同じ場所においては実はほとんど3チャンネルしか使えません。
なぜなら1つのチャンネルといってもそのチャンネル幅を考えるとそのチャンネル±2チャンネル分まで帯域を使用するからです。別途ご紹介したWi-Fiアナライザを用いるとその様子が見れると思います。
Wi-Fiは電波を出す前に必ずキャリアセンスをして、他で使っていると電波を出せません
Wi-Fiのキャリアセンスの方式=CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)といいます。
和訳すれば、搬送波検知多重アクセス/衝突回避方式です。
平たく言えば、自分があるチャンネルで電波を送信しようとする前に、そのチャンネルが使われていないかをチェックして、使われていなければ電波を出せます。
使われていたら電波を出さずに、時間を置いて再びチャンネルが使われていないかチェックをする方式です。
まとめ
Wi-Fiは切れやすいと言うことを知っておいていただくのは重要かと思います。そしてあまりにもWi-Fiの通信が切れる場合、それが2.4GHzを使用している場合は、アクセスポイント、端末それぞれが5GHzに対応しているとしたら、5GHzの通信に変えてみましょう。
ただし5GHzの場合は、2.4GHzに比べて飛ぶ距離が短くなることにも注意しなければいけません。もし飛ばなくなる場合は途中に中継器を入れるなどの対策が必要な場合があるかもしれません。
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